ダイエットや健康的な生活、スポーツパフォーマンス向上などのための食生活において、糖を摂る量や質を考えることはもちのろんで大切です。
ですが、その摂った糖がエネルギーとして「しっかり使われているか」に着目することも同じくらい大切です。
摂った糖が「しっかりと使われているか」どうかの鍵を握っている栄養素がビタミンB1とミネラルの一つであるマグネシウムです。
ビタミンB1とマグネシウムとATP
私たちはなんのために食事を行なっているのでしょうか??
お腹が空くから、美味しいから、友達や家族と食事という時間を楽しむため?どれも正解だと思います。
しかし、「ヒト」という生物な観点から見たときには「ATP」を作るためと言えます。
「ATP」とは、全ての生物が生きるために必要なエネルギーのようなものです。
上記の糖が「しっかりと使われているか」というのは、糖が「ATP」を作り出せているかどうかということでもあります。
そして、今回のテーマの「糖」がATPを作るためにはビタミンB1とマグネシウムが必要というわけです。
糖(グルコース)がエネルギー化されるまでには解糖系という代謝の経路があります。
グルコースがATPを作り出す場所であるミトコンドリア内に入るまでの道のりようなものです。
その道のりではグルコースが様々な形に変換されていくのですが、その最中にマグネシウムが使われる過程が4回、ビタミンB1が一回あります。
これが、糖をしっかりと使うためにはビタミンB1とマグネシウムが必要と言われる理由です。
マグネシウムとビタミンB1(B3も)不足に陥ると、摂取した糖からATPがうまく作れなくなってしまうため体の不調を引き起こす原因になりかねません。
そのため、糖の摂取はもちろん大切ですが、ビタミンB1とマグネシウムもしっかりと不足が起こらないような食事をすることが大切です。
ビタミンB1とマグネシウムが豊富な食品たち一覧
ビタミンB1が豊富な食品
・豚肉
・うなぎ
・大豆
・鮭
・未精製穀物
・カシューナッツ
マグネシウムが豊富な食品
・海藻類
・ナッツ類
・大豆
・バナナ
・未精製穀物
・にがり、自然塩
これらの挙げた食材たちを何かしら取り入れることによって不足に陥ることを免れることができる可能性が上がります。
しかし、普段の生活によってはこれらを摂ってたとしても不足に陥ってしまう可能性があります。
例えば、お酒を大量に飲みすぎると、アルコールの代謝にビタミンB群がたくさん無駄遣いされてしまい他の糖代謝などに不足が引き起こる可能性があります。
マグネシウムについてはそもそも吸収率が非常に悪いためそもそも不足しがちな栄養素です。
それに加えて糖質ばかりの食事や、ストレスの多い生活を送っているとこれまたマグネシウムの無駄遣いの原因となるので注意が必要です。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。